NOS搭載編  ナイトラス オキサイド(亜酸化窒素)

NOSに使うガスとはナイトロオキサイド(N2O)と正式に言い工業医療用語では亜酸化窒素と言います。笑気ガスと呼ばれ医療用の麻酔等に使用されています。別名ニトロ
とも呼ばれていますがニトログリセリンではありません。^^;ちなみにN2Oを吸うと頭がクラ〜として意識が薄くなります。匂いはありません。

NOSは1939年頃から第2次世界大戦中に戦闘機の馬力を上げる為、N2Oを採用したのが始まりです。そのあとNOS社が自動車競技用として販売を開始し現在にいたります。

N2O(ナイトロオキサイド)は専用のボトルに充填して車載し使用します。力が欲しい時にナイトロオキサイドをスロットルバルブ等に噴射するという構造です。
ダッシュパネルのスイッチをONにするだけで電磁的にソレノイドバルブを開閉、NOSボトルからナイトロオキサイドが流れインテークに設置してあるシャークノズルからガソリンと共に
噴射される仕組みです。他にも、ドライ噴射やダイレクト噴射(ポートシステム)などシステムがあります。ドライ噴射の場合だとセッテングは比較的大まかで楽ですが出力が20PS程度
しか上がらなくウェット噴射だと50PS〜70PSは出せます。ダイレクト噴射だと壊れるまで(100〜200PS)可能ですが燃料調整と点火システム又コンピューター制御しないとエンジン
ブローは免れません。最近では炭酸ガスをラジエターやインタークーラーに噴射させるシステムも兼用されています。

NOS噴射システムのメリット

1.N2Oは大気中の空気に比べて1.5倍(33%)の酸素が含まれています。(空気中は19%の酸素が含まれています。N2Oは1:2で酸素と窒素が結合した化合物です。)
N2Oを噴射することにより酸素の含有量を増やしそれに合ったガソリンを噴射させる事によって出力が上がります。

2.N2Oを噴射すること同時に冷却効果を生みます。ボンベ内で液化しているN2Oは、大気中に噴射されたと同時に冷却効果を出します。噴射圧が高ければ高いほど高まり
、燃焼によって過熱されている、シリンダーヘッド、インマニ、バルブ、ピストン等を急激に冷却します。又、吸入空気も冷却し酸素密度が高まり燃焼効率を増大させる事も出来るのです。

NOSには理論的には、200%くらいのパワーアップが出来ます。しかし、エンジンのパワーアップに伴い、トランスミッション等のドライブトレーンを強化する必要性が出てきます。
また、混合気との兼ね合いも含めて現状の150%くらいが安全です。
最もボトル内の圧力が低下すると噴射圧力が落ちて、燃料の濃い状態になるので、実際は、5キロでも最初の3キロくらいがパワーアップする範囲と考えられます。5〜6回が確実にパワーアップ
する範囲ですが、エンジン、ドライブトレーンの耐久性等を考慮して15秒以内が目安となります。

あと安定した性能を維持するために、ボトルヒーターでボトルを暖めることでガス圧を950psi以上に維持することが必須となり、そのためにオプションのヒーターユニットを装着するとベストです。
ワイルドスピードの映画を見た人は「映画だから大袈裟」と思われているみたいですが実際装備している車に乗せてもらうとターボみたいに加速し病み付きになるそうです。NOS搭載した2000cc
クラスのスポコン車で500PS。GTRやスープラで800〜900PSも出すとか。結構、雑誌で取り上げられています。

我家にNOSガスのナイトラス オキサイド(亜酸化窒素)を充填出来るように
設置いたしました。大阪で充填出来る所はまだ2.3件ではないでしょうか?
ちなみにショップの充填は1キロ5千円が相場の様です。
図解で説明するとNOSのガスの残容量で圧が代わりモーテック制御が必要に成りか
ねないので2ステージ仕様にします。
初めはウェットでN2Oの高圧力にガソリンをオリジナルの大容量シャークノズル
で噴射いたします。
ガスが半分以下になるとドライシステムに変えます。そのままwetで行くとガソリン
が濃くなってしまいパワーが落ちるからです。5LのNOSタンクで1.2回しか
使えない仕様なので家でナイトラス オキサイド(亜酸化窒素)を充填出来る用に
ボンベを置きます。(医療用。仕事柄設置可能)50%以上出力が上がると
エンジンがヤバイので炭酸ガスをシリンダーに放出させます。

single stage

 NOSの噴射量などをコントロールしないシステム。アクセル全開でしか使うことが
出来ない。主に手動で開け閉めを行なう。NOSを使う環境上シーケンシャル制御し
ないでも問題ないが3000rpm以下で噴射させると即ブローするので注意が必要だ。

multi stage

 NOSの噴射量をコントロールし、回転数やアクセル開度に合わせてNOSを噴くことにより、
2000回転では+40馬力、5000回転では+80馬力といった具合にパワーを出すことができる。
モーテックやF-CONなどコンピューター制御によりシーケンシ
ャルに噴射可能。有る程度回転数が回るとカットオフも出来る。しかし高価で尚且つデーター
が必要。

"ナイトロアスオキサイド”
それは、エンジンのトルクと馬力を瞬時にアップさせる
"究極”のエンジンチューニングパーツです

リアヘッドスペースにNOSタンクを設置し減圧レギュレターと残量計をセット。
それに大型ソレノイド(電磁バルブ)を直付けし耐圧ホース(メッシュホース
に後日交換)をトランクを貫通して大径シャークノズルに繋がっています。
水温が上がると手動スイッチからソレノイドを使い炭酸ガスがヘッド周辺に
噴射させ冷却しまします。

ナイトラス オキサイド(亜酸化窒素)の噴射ガス調整は通常ジェット番号で決める
のですが面倒なので室内からダイヤルで噴射量を調節出来る様にしています。
1〜3まで無制限にダイヤルあるので3だとフル噴射です。
ロケットスイッチと準備確認灯と噴射中確認灯。後ドライとウェット切り替え
スイッチ(ステージ1とステージ2)と炭酸ガス噴射スイッチを後から入れます。
加速データーや最高速データーを細かく取る為、コンピューターを装備し
(NS-900)D−GPSで0−400mを計測し情報を瞬時モニターで表示します。
大体速くなったとか言う好い加減なインプレッションをしないで数値で出します。
12月5日
NOSタンク直後にもN2oのソレノイドを付けていますがエンジンルームにも
燃料用と炭酸ガス用とソレノイドを付けています。出力を出し過ぎると破壊が
心配なので今週末に消火器を搭載いたします。現時点ではトラブルも異変も
異音も有りません。650PS辺りまでならノーマルのクラッチとミッションは持ちそう
です。一時的ならナイトラス オキサイド(亜酸化窒素)の充填用ボンベ(100L)
を積むと500PSオーバーは楽に出そうです。ただし燃料は別タンクから電動ポンプ
で追加インジェクションを取らなければなりません。(CPUが狂うから)
スロットルボディの前に(インマニ)ノズルを差し込もうと思ったのですが
シングルショット(アクセルベダル全開にしか噴射しない)なのでアクセル
OFFしてもまだ噴射が残るとスロットルバルブが破壊し車が吹っ飛んでし
ますので危険を恐れて後ろに回しました。もちろんアクセルにもスイッチを
噛ましています。
12月1日

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