ポルマー加工

磨きの前に良く洗車しておく。足掛け8時間は掛かる作業なので早朝から
作業しなければ間に合わない。車を青空駐車場に置き車体カバーを掛け
その上にブルーシートの二重にしていたら風の強い日にカバーだけが飛
びブルーシートがバタバタ揺らぎ傷だらけになった。磨くのが大変だ。
ポリマーは手でも出来るがポリッシャーを使う方が早い。ハンドドリルは
押し付けると止まるので減速ギア付きの1400W出力かポリッシャーが
良いだろう。作業つなぎを着て手袋をし時計などを外しておく。コードを肩
に掛け邪魔にならないようにする。仕上がり前の撮影なのでもうしていな
いが作業前にウインドを新聞紙で覆い、隙間にはマスキングテープをして
おく。外せるエンブレムやワッペンは外した方が仕上がりは綺麗だ。

コンパウンドが詰まると取れ難い。角の塗装は薄いので注意する。

磨き終わったポンネットだ。電柱が映る。激細のコンパウンドを最初に使い
傷が取れない所だけ細目を使う。私は時間短縮の為、別のマシン(ダブル
アクション。メインはシングルアクションを使っている)に変え2
台で磨いて
いる。コーティングにはカルナバ(パラフィン高級ワックス)とシリコン(安物の
ワックスやコーティング剤)とフッソ樹脂の3種類あり業者で使うのは紫外線
で焼き付けるフッソ樹脂です。インターネットでも高品質のポリマー剤が
売っているので活用すれば良いと思う。

サイドを磨き終えた。新車より光っていると思う。バフは少し水を付けて
コンパウンドを点付けしボディを当てたままスイッチを入れる。
あんまり押し付けると”からむ”(塗装面にコンパウンドが焼き付く)がそ
の時はネルにコンパウンドを付けて手で磨くと取れる。ポリッシャーの当て布
には羊の毛とネル生地とスポンジがあるが仕上げに大差ない。ようは時間と
根気だ。2.3時間で仕上げる業者はプロではない。キズなど消えていないはず
である。2.3日掛けて丁寧に磨き.車一台に5万円の請求が来ないとプロではない。
ホルツの液体コンパウンド(極細)も使いやすいが拭き取りに手間がかか
る。お勧めはFAST CREAN AND SHINE製のビニールウインドー
用だ。拭き取りも楽でコンパウンドの細かさが非常に良い。ただ小瓶で
3千円と高いが。後、リンレイの”光沢復元”もお勧め。ヘアースクラッチ
部分にこのケミカルが埋まりある期間だけキズが消える。
見る見る光っていくと楽しくなる。私は整備は楽しいと思わないが磨き
は楽しいと感じる。コンパウンドで磨くと塗装面が減ると思うって嫌がる
人もいるが間違いだ。通常の車の塗装面の厚さは150ミクロン前後です。
メタリック車だとクリヤー層が在る為さらに50ミクロン厚くなる。人が頑張
っても精々一度に磨けるのは0.2ミクロンだからだ。私は沢山の車磨きの
書物を持っているので間違いない。

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