フェラーリの塗装と国産車の塗装とは同じウレタン系塗料でも塗装工程や性質が随分違いケアの仕方も多少変わって来ます。
国産車やドイツ車(最近ではアメリカ車でも)は環境問題から水性塗料を使用し下地処理に電解固着(シャーシに電気を通
し錆止め塗料を引っ付ける)後、塗装ロボットが数回(5〜6)吹き付けをし色を乗せます。最後にセラミックコート(ホーロー皮膜
)剤を吹き付け完成されます。大規模設備による完全な塗装環境で行われます。
フェラーリは油性ウレタン塗装(現在はアメリカのPPG社)を塗装ブースにて手作業で吹き付けされ最後に不良部分を修
正させて完成させています。国産車が量産型でイタリア車が少量生産らしい手法です。フェラーリが高級ウレタン塗装に
拘っている訳は手作業の吹き付けによる薄い塗装皮膜でも色を確実に再現出来るのは最高級塗料しか無いと判断した
からです。
国産車の塗装はセラミックコートのクリアー層により鉛筆硬度3〜4Hに対しフェラーリ(ランボルギーニも)は1〜3Hです。
一昔の軽自動車並なんです。このセラミックコートを含め国産車の塗装は高温焼付け塗装(140〜160度)により形成
され手作業で吹き付けし低温焼付け(70〜90度)されるフェラーリとは随分違いがあります。でからフェラーリは内装も
入った完成車両後に塗装されるのです。(アルミ地肌のタイヤが付いたモデナの工場写真が載っていますよね)
国産車の塗装皮膜はセラミックコート含め150ミクロン程度でフェラーリは100ミクロン程度です。又多層吹き付けの
国産車の塗装は大体均一ですが手作業のフェラーリは凸凹により皮膜の厚みは区々です。アールの天辺は薄く凹みの
中央は厚いのです。
鏡面仕上げ用のコンパウンド(0.5ミクロン)でどれだけ磨きを行っても地肌が出る事はありません。素人が凸の部分
にシングルポリッシャーで熱掛けて磨くと直ぐに下地が出ますけど。塗装は高分子化学素材ですので特に紫外線の強
い室外ではどんどん風化して来ます。磨きにより表面分子結合を復活させ撥水性や本来のカラーを復活させるのですが、
手入れが悪いと分子結合が塗装内部まで破壊され塗装その物が痛んでしまします。再塗装するしか元に戻る方法はありません。
こうなると研磨では解決する事が出来ずケミカル(WAXやコーティング)に頼る事になります。擦りガラスに水を掛けると中が
見えるのと同じで色艶が戻り撥水性も蘇ります。お化粧の若返りとでも言いましょうか。
ポリラックやHRC、ブリス、ゴールドグリッター等でコーティングされると施工も楽で効果もバツグンです。新車からこれらの
ケミカルを使いオリジナル塗装を紫外線や雨から保護する考えもありますが頑丈な皮膜のセラミックコートや高級塗装の
高分子な表面皮で覆われているので軽いポリッシングで十分かと思います。自信が無い方はコーティングの施工業者に
出すなりケミカルを使うなり自分に合う遣り方をして下さい。
私が前に乗っていたミニ(オールペン)や今のおーちゃん号(トゥディ)はポリラックを使用し洗車の度に10倍に薄めたポ
リラックのスプレー(良く振ります)を使用しています。白馬モデナもそろそろ塗装が5年経ちますのでポリラックかHRCの
お世話になるかもしれませんが現時点では新車の塗装状態と変わりません。これは私の日々のケアによりPPG塗料本来
の持つ品質を最大限に維持した賜物だと思っています。素肌美人が私の拘りです。
















