フェラーリ550マラネロは456同様に真夏の炎天下での走行は厳しい乗り物です。ヤフー検索してもオーバー
ヒート関連の記時が出るわ出るわ。FR12気筒は基本的に発熱がV8モデルより高いみたいです。なので電動ファン
を2つ多く付ける事にしました。純正のWファン合わせて4機(2X2)です。まずリレーを2つ付けます。当然、容量の
大きいボッシュのバッテリー(78h)に交換します。
純正ハーネスから電源を取ると必ずヒューズが飛んだリレーが故障したり最悪は出火します。なので
バッテリーから直接電源を専用ハーネスを作ります。もちろんヒューズも。550マラネロの足元の蓋と
コンソールの横蓋も外し轢いたハーネスを運転席の足元まで持って来ます。ヒューズから電源を取って
はいけません。(国産車ならOK)
追加ファンのスイッチです。各配線はギボシに半田で流し確実に接続いたします。足元の邪魔にならない場所に
付けました。開いているスイッチがあればそこを使うのも手です。
マラネロはラジエターの横にオイルクーラーが並びその前にエアコン用クーラーがあります。その前にも
パワステの冷却パイプが備えられラジエターとオイルクーラーの後ろにはプル式(引き込み)の電動ファン
が2つ設置されています。国産車の場合はエアコンクーラーの前にプッシュ式(押し出し)の電動ファンが
ありますが、走る事しか考えていないフェラーリにはクーラー専用に電動ファンなどありません。
16インチを始め付けましたが大き過ぎて納まりませんでした。ボンネットも閉まらん・・。ボツ。効きそうだけど。
モーター部分が引っかかるとは^^; 入れば最強だったのに・(でも電力を喰い過ぎかな)
7インチの薄型(直径20cm厚さ5cm 電力55W)を2基縦に並べました。ピッタンコです。これより大きなファン
は入りません。新品電動ファン2つで10.500円でした。ステーで固定。小さくても強力な風量です。サブファン
なのでこれで十分です。
前後でファンが回りエンジンルーム内に強風が!!トルネードです^^ ボンネット浮かしの効果が出て浮かした
隙間から熱風が出て来ます。マラネロの場合ボンネットを浮かさないとタイベルカバーの下のスリッドから熱が
逃げる構造になっているので渋滞では熱が下には逃げれないかと。
又消費電力が2基で110Wなら弱いフォグランプ程度なのでオルタネーターの負担も軽減されます。ラジエターを
アフター製品と交換したけど水温は変らなかったと言うマラネロオーナーさんも居ました。確かに550のラジエター
はメチャ広くて大きいです。
導風フードも普通に納まりました。この中に追加電動ファンが2基あるとは解りません。
フロントグリルから覗くとサブ電動ファン(一番下のファン)が見えます。全面を覆わないので電源OFF
の時でも走行風でラジエターが冷やされます。
クーラントのエア抜きもしました。ペットボトルを切りクーラントのリサーバータンクに挿しビニールテープ
で漏れない様に止めてからエンジン始動させヒーターをONしてホースを何度も押してエアーを抜きます。
結構大変な作業で中々完璧に抜けません。最後は圧力キャップを外したままアイドリングさせて気泡を
抜きます。(20分)
クーラントは水温が5〜10度下がると定評のニューテックのZZ-91Rです。ただ私は効果を体験する事は
出来ませんでしたが^^;ただ私のビックスクーターのアプリリア(イタリア車)にも入れてみた所、水温がかなり
下がりました。熱交換能力は高いみたいです。大排気量の自動車の熱を下げる力までは無いような?
走行してみま。猛暑の午後1時半だと外気温はアスファルトの上で51.5度でした。道路の上は真夏だと50度くらい
に上がります。車の室内の中だと65度まで上がります。

油温が100度まで上がる様に2速でトロトロ走ります。追加電動ファンをオンにすると・・。
90度まで落ちました。10度は下がった感じです。効果覿面です。
マラネロはノーズが長くボンネット浮かしが良く似合います。ここ最近の国産車やドイツ車の場合これをやる
と逆効果(ボンネットを閉める事によりエンジン内に空気を回し冷やす構造の為)ですが10年前のイタ車には
効果有りだと断言します。ミッドシップモデルにはフードの上にきちんとダクトがありますからね。(マラネロの
ボンネットのダクトは吸気専用です)


では実験で猛暑の中、550マラネロをアイドリング状態(エアコンは強)で30分放置します。サブ電動ファンはON。
(ディーラーでは壊れるから止めてくれと^^;) しかし夏場でも強い550マラネロを作るんだい!
流石に油温は100度を超えて来ました。でもここからは上がりません。純正で電動ファンが付いて
ますからね。フェラーリは油温や油圧の心配はまずありません。

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